セブンチョーク 

ミニマリスト 旅 日記  by チャコペン

あなどりがたし、小学生。

こんばんは。断捨離がはかどっているチャコペンです。

最近では、小学校から高校までの文集や修学旅行のしおり等をスキャンしては捨てていました。

ミニマリスト界隈では当然の考え方ですが、念のために書いておくと、物を捨てたからといって決して思い出を捨てているわけではありません。 

僕の小学校のクラスでは卒業文集というものは書いていないみたいですが、詩集や句集などを作っていました。それを読み返してみると、小学生とは思えないハイセンスなものや小学生ならではの発想と感心させられたので一部を紹介しようと思います。ちなみに大方ペンネームで書かれていましたが、本名で書いてる子はイニシャルにさせてもらいました。

 

① 「えんぴつ」/KANGOL
“えんぴつ、えんぴつ、ぼくはえんぴつ。
ご主人様、今日もぼくを使ってね。おらないように使ってね。
シャーペン君が現れても、ぼくのこと、わすれないでね。”

もの悲しい最後の一文が何とも言えない詩です。

 

② 六年一組の黒板消し/T・A
“今日も、黒板の粉をふく。それがぼくの仕事。
粉をすいすぎて、ゴホ、ゴホ。
六年一組の子供に、時々落とされる。
頭を打ったり、背中を打ったり、ボロ、ボロ。”

黒板消しの気持ちになれるって素晴らしい。

 

③「時計」/スーパー・ゴリラ・フラッシュ
“時間がどんどん過ぎる。あっ、今も時間が過ぎた。
この一秒も生死を分けているのかなあ。ぼくらが生きていられるのも、
時間と同じように過ぎていってしまうのかなあ。
だから、 その一秒一秒を大事に使わないといけないとぼくは思った。”

小学生でここまで考えてたのかと思わせる内容。

 

④ 「カレンダー」/W・I
“カレンダーっていいよね。だって毎日毎日の日付が分かっちゃう。
曜日まで分かっちゃう。すごい。みんなから注目されて。
ちょっと照れている。だから日曜日は、真赤なの?
じゃあ土曜日は、なぜ青いの?
みんなに見られて ドキドキして 青くなっちゃったのかな。”

カレンダーを題材にし、ポイントを捉えてるあたりにセンスを感じた。

 

⑤「空」/花野 春
“自由な空。どこまでもつづいている空。
みんなの空。いろいろな空。自分の空はどんな空だろう。”

これからの可能性を期待させてくれるそんな詩。

 

⑥「終わり」/グーフィー
“終わりという言葉は 嬉しいこともあれば、悲しいこともある
終わりって 複雑な言葉なのかなあ 私はもうすぐ卒業
小学校生活も あと少しで終わる・・・”

卒業のさみしさと中学生になる期待が入り混じった、誰もが経験する気持ちを思い出させてくれる詩。

 

⑦ “半袖の 洋服はやり 夏になる” /青松 聖蘭

夏だから半袖を着るのではなく、半袖をみんなが着だすと夏になるという、アヴァンギャルドな句。

 

⑧ “花びらまう 光りの中を かけぬけて” /春野 梨呼

小学生の純真さが見えるようなきれいな句。

 

おまけ
「お父ちゃん」/お父ちゃんとその子供RIN
“なんかするとすぐにおこる。わたしのものをすぐに使う。
でも、たよれるし、おもしろい。とても優しいときもある。
これからもよろしくね。 ねっ、お父ちゃん。”

最後の「ねっ」がこの詩を秀逸にさせている微笑ましい詩。

 


ほとんど誰が書いたのか、今は何をしているのか全く知る由もないが、小学生でも、持ってる子はやはり光ってたんだと思いました。偉そうに一言コメントしましたが、みんなに比べて自分はノーセンス丸出し。今も昔も凡人です。

他にも紹介したい詩や句は山ほどありましたがとりあえずこの辺で。

以上。

 

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