セブンチョーク 

ミニマリスト 旅 日記  by チャコペン

9月に読んだ本

こんにちは。5年前にタイで犬に襲撃未遂を受けてから、中学1年生が先輩と目をあわせないようにするがごとく、今までずっと下を向いていたことに気付いたチャコペンです。

【下を向いていたら、虹をみつけることはできないよ。】―チャールズ・チャップリン

 今日は9月に読んだ本について書こうと思います。

 

①ゼロ秒思考/赤羽雄二

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 元マッキンゼーコンサルタントの方が、マッキンゼーでは教えてくれない「考える力」を養うトレーニング方法について書いています。やり方はとても簡単。でも続けることは困難。それが習慣になれば、人生も変わるでしょう。

【少しぐらいの面倒は、習慣化によって克服できる】―チャコペン

 

スタンフォードの自分を変える教室/ケリー・マクゴニガル

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 さまざまな実験を通して、人間の意志力について科学的に説いている。意志力には、「やる力」「やらない力」「望む力」の3つがあり、例えば、太るから食べないという「やらない力」を、健康のために運動するという「やる力」にアプローチを変えれば成功しやすいといったことが書かれている。また、目の前にお菓子が出されて人間よりチンパンジーの方が我慢強いというような実験結果は興味深い。

 

③あいづちひとつで会話がとぎれない話し方のコツ66/北原千園実


 

 先月に「誰とでも15分以上会話がとぎれない!話し方66のルール」を読んだが、著者も出版社も違うし、シリーズ物でもないが、66は偶然か。どちらも、やはり話すことより聞くことが大事だということだ。ちゃんとに人の話しを聞けている人はどれぐらいいるだろうか。僕なんかは話の途中ですぐ自分の話にすり替えてしまうのでグッと我慢することを最近覚えたが、まだまだ話の腰を折ってしまっているだろう。申し訳ない。

 

④ぜったい幸せになれる話し方の秘密/佐藤富雄


 

 キリスト教の教えに「汝の欲するものを、まず他に与えよ」というものがある。これは欧米人の「ギブ&テイク」の根底にある考え方だそうだ。他に与えて初めて得ることができるということだ。日本人の「ギブ&テイク」にはそんな考えはなく、単に「交換条件を飲む」あるいは下心を感じる言葉になっているという。だから我々は「ギブ&ギブン」(与え、与えられる)の気持ちを大事にしなくてはいけないのだと。あるいは「ギブ&ギブ、そしてギブン」と考えてもいい。とにかくテイクのことを考えず与え続ければ必ず与えられるという。また、用件を伝えるだけの「送る」言葉と、気持ちまで伝える「贈る」言葉。メモ書きのように投げつけられる言葉と、プレゼントのように手渡される言葉。やっぱり後者は嬉しいですよね。
 本書は女性向けに書かれていますが、僕もこれらができるような素敵な大人になりたいです。

 

ネバーランド恩田陸

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 全国から進学者が集まってくる九州の名門男子高校を舞台に、冬休みに寮に残った3人と通学組1人の男の子4人の7日間の話。4人それぞれが内に秘めた事情を持っており、ひょんなことから徐々に見えてくるのだが・・・。終わり方が清々しくて、終わるのが寂しい、ずっと見ていたいと思う4人だった。今更ながら高校生の友情に憧れた。
 この作品中、雪が降っているシーンで登場するセリフに「しんしんという言葉を最初に表現したやつは天才だ」というようなものがある。うろ覚えだがなぜか印象に残った言葉だ。きっとすごく共感できたからだろう。

 

夜のピクニック恩田陸

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 茨城にある高校の年中行事である「歩行祭」という全校生徒が丸一日、夜も徹して歩くイベントを舞台に、高校生活最後の主人公たちそれぞれの思いが交錯していく話。名作と言われるとおり、まさに名作。素晴らしい作品だった。
 劇中に登場した「残光」「注意一秒、怪我一生」「青春の揺らぎ、煌き」「世界に光が降り注ぐ」という言葉に惹かれた。
 少しだけ似たような気持ちを抱いていたので、感情移入できたのだろうと思う。
 僕の家はJRの駅からだと徒歩40分ぐらいかかるのだが、読み終わった日の夜は歩きたくなって、仕事帰りに歩いて帰ってしまった。

 

風の歌を聴け村上春樹

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 恩田陸の「夜のピクニック」の文庫本の解説に同じように名作として挙げられていたので読んでみた。
 村上春樹のデビュー作だが、彼の小説を初めて読んだ。もっとまどろっこしい表現だと期待していたが、デビュー作だからかそれほどでもなかった。
 最後の方に出てくる「あらゆるものは通りすぎる。誰にもそれを捉えることはできない。僕たちはそんな風にして生きている」、ニーチェの言葉として「昼の光に、夜の闇の深さがわかるものか。」と言う言葉が心に残った。

 

限りなく透明に近いブルー村上龍

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 これも恩田陸の「夜のピクニック」の文庫本の解説に同じように名作として挙げられていたので読んでみた。
 村上龍のデビュー作。東京の米軍基地の街、福生でのドラッグに溺れた人々の交流と心情を描いた作品。村上龍の小説も初めて読んだ。描写はリアルだったが、なかなか僕にはおもしろさ、作品のすばらしさを理解するのは難しかった。主人公のリュウが、村上龍のこととは最後まで気付かなかった。

 まだ読むには早かったのかも知れない。芥川賞作家の又吉先生曰く、つまらない本なんてない、時期がくるのだとおっしゃっていたので。

 

以上。10月はあまり読書できませんが、よろしくお願い致します。

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